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学園黙示録 Highschool Of The Dead 〜壊れた世界と紅の狼〜
地獄の舞踏会
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していて、さらに俺は全身真っ赤。
どう見てもラスボスですね、本当に有難うございました。
すると、向こう側で麗達が俺の身元説明してくれたのか、砲口らしきモノが外れたので、俺はワイヤーを無事に超えた。
俺の前に、どこか高城に似てそうな女性が頭を下げてきた。


「申し訳ありません。娘の親友だった方に武器を向けるとは………」
「あー、構いませんよ。誰だってこの姿を見れば、警戒はします。むしろ、撃たれなかったことが奇跡ですから。………もしかして、高城の?」
「ええ。高城沙耶の母、高城百合子です。………ところで、後ろにある惨状は貴方ですね?」
「一部始終を見ていたなら、問わなくても分かると思いますがね?」
「………貴方は一体何者なんですか?」
「その問いは、孝達も知りたがってますし、取り敢えず安全なところで語りますよ。それとシャワー貸してもらっていいですかね? この格好のままだと色々と誤解を招きかねないので………」
「そうですわね。私達の家に案内しましょう。ついてきてください」


高城のお母さんに平野達は付いていく最中、麗は静香の肩を借りながら近づいてきた。


「麗、大丈夫かよ?」
「ちょっとキツイかな………」
「………怖いなら、俺の傍にいなくてもいいんだぜ? 俺以外にも守ってくれる奴はいるしよ」


麗の手は震えていた。
正体を真っ先に明かしていたとはいえ、あんな凶行を行えば誰だって怯える。


「ううん、それでも私は真紅狼に護ってもらいたい。だって、私は真紅狼が愛してるもん。私の想い受け取ってくれるよね?」
「本当に物好きだね、オマエも」


その後、静香の顔を見た後、伝えておくことにした。


「麗、あのよ」
「うん、なに?」
「静香も関係が出来たから」
「………え?」
「ごめんねぇ、先生にもちょっと頼らせてちょうだい」
「………真紅狼?」
「悪い。この辺は俺の性格上、許してくれ」
「どういうことなの?」
「なんつーか、昨日の夜、ちょっと話しをしてたら、関係を持った。まぁでも安心しろ、俺の存在として重婚は問題ねぇ」
「重……、重婚!? いや、だって………まだ、早い気が………///」


突然放たれた言葉に麗は恥ずかしがり、怒りで赤くなっていたのが別の意味で紅くなっていた。


「あ、あと、俺、逃がさないから」
「へ?」
「二人に言っておくぞ? 俺、一度目付けたら、全力で狩りに行くからな? 俺の(モノ)になるまで狩るから。そのつもりで」


すると、完全に黙ってしまった二人。
だって、俺、狼だし。
狼が全力で獲物を狩る理由は、獲物を絶対に逃がさない為だから。
そういった部分が、俺は受け継がれている。
二人の表情を楽しみながら、俺達はあとについて
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