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学園黙示録 Highschool Of The Dead 〜壊れた世界と紅の狼〜
地獄の舞踏会
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ide〜
麗達がハンヴィーに乗り込み、エンジンを掛けたことを確認した。
そして、俺は《奴等》を引き寄せる為に大声で叫ぶ。


「孝! 今から帰り道を創ってやるから、通りには絶対に近づくなよ!!」


大声につられて《奴等》がこっちに気が付き、のっそりとやって来る。
俺はコートの下から“偽・螺旋剣(カラドボルグ)”を引っ張り出し、槍を投擲する構えを取る。
そして、出来る限り水平に投げ飛ばす瞬間に真名を解放した。


「“(カラド)・……………………螺旋剣(ボルグ)”!!!」


放たれた“偽・螺旋剣(カラドボルグ)”は、大気を貫きながら周りを抉り吹き荒しながら擂り潰されていった。


ゴゥア………ガガガガガガガガガガッ!!!


“偽・螺旋剣(カラドボルグ)”は《奴等》だけではなく、周りの塀に舗装された道路の表面、木々を巻き込みながら抉り擂り潰していく。
本来なら、通りだけではなく通りに面している家も吹き飛び更地になっているが、小室達がいる為威力を弱めて放った結果、通りと通りに面している家の塀、それと近くにあった木々や物干し竿、道路の表面などが抉れて擂り潰された。


「こんなモンかな」


いやー、良い運動になったわ。
やっぱ適度な投擲は大事だな。
あ、反動で俺の手がちょっと傷を負ってる。
まぁ、そうだよねー。どこぞの弓兵は弓で射っていたけど、俺は素手だし。
怪我しない方がびっくりだな。
………今度から、真紅の執行者と深蒼の断罪者に接続して放つことにしよう。
あ! 鋼糸を使って“偽・螺旋剣(カラドボルグ)”を回収しておかないと!


「もしもし、脱出するならハンヴィー動かしてくれると有難いんだが? 小室達も困っているだろ?」
「え、ええ………」


静香先生は、ハンヴィーを動かして一気に小室達のところまで走る。
俺は出てきた瞬間、うまく飛び乗り天上に乗っかった。


「おう、小室。迎えに来たぜ」
「………真紅狼、今のはなんだ?」
「俺の特殊武器とでも言っておこうか」
「あんなのが特殊武器とか、お前幾つ持ってんだ?」
「んー、分かんない。数えたことねぇし!」


そう会話をしながら、俺達は川の向こうに脱出することにした。
〜真紅狼side out〜


〜静香side〜
私達は、上流の方まで進むと検問も引かれていなかったので川を渡ることにした。
高城さん達は寝ていたので、代わりに蒼騎君が上に出て見張ってくれた。


ブロロロロッ………


ゆっくりと川の中に進み、渡っていく間、私は蒼騎君に話しかけた。


「ねぇ、蒼騎君」
「なんですか? 静香先生」


蒼騎君は中に入ってきて、助手席に座った。


「先程のア
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