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学園黙示録 Highschool Of The Dead 〜壊れた世界と紅の狼〜
地獄の舞踏会
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ベッドの横に全部置いてありますけど………どうしたんですか?」
「逃げるわよ! ここまで大きな音を出しているのよ!? ここから脱出しないと!!」


静香先生のバックに必要な物を積み込んでもらっている間に、蒼騎を起こすことにした。


「蒼騎、起きなさい!!」
「zzz〜」


うるさそうに寝返った。
私はそれを見て蹴っ飛ばそうとした瞬間、宮本が来たので起こしてもらう様に頼んだ。


「悪いんだけど、宮本。蒼騎を起こしてちょうだい」
「分かったわ。真紅狼、起きてちょうだい。…………………………(ボソ」
「ふぁ〜あ、眠みぃが起きるか。んで? 今はどんな状況なんだ?」


蒼騎は大きな欠伸をしながら、状況説明を求めてきた。
私が簡潔に状況を教えると蒼騎は短く「分かった」と返事をして、そのまま玄関に向かった。


「宮本、アンタ一体どういう手を使ったのよ?」
「それは、私と真紅狼だけの秘密で」
「ハイハイ、そうですか。それと、静香先生は取り敢えず服を着て………」


私達は物音を極力立てない様に、外に出て車の準備を始めた。
小室の様子が気になって、塀から向こうの様子を覗くと………


「うげっ!? あんなのじゃバイクですら無理よ?」
「それじゃあ、迎えに行くしかないんじゃない?」


静香先生が着替えながら、提案した。
その提案に一瞬私達は黙った。


「あ、あの、キィは付いてるし………先生、変な事言ったかしら?」
「いいや、名案だ」
「じゃあ、《奴等》にバレない様に荷物を車につぎ込み、小室達を助けて川の向こう側に脱出!」


私達は車に荷物をほとんどつぎ込み、後は小室達を回収しようとした時に蒼騎が突然訊ねてきた。


「高城、ハンヴィーに荷物はつぎ込んだか?」
「え、ええ。あとはエンジンを掛けて、回収して脱出するだけだけど?」
「分かった。なら、あそこにいる《奴等》は俺が除去してきてやるよ。静香先生、エンジンを掛けてください! だけど、そこから動かない様に!」
「ちょっ、ちょっと蒼騎! 何する気!?」
「なに、引き潰したとしても血脂で滑って止まれなかったら、意味がないから、それごと吹き飛ばすだけさ。高城達もハンヴィーに乗ってろ」


そう言って、私達は取り敢えず蒼騎の言う通りにハンヴィーに乗って一部始終を見た。
蒼騎は通りに出た後、小室に向かって叫んだ。


「孝! 今から帰り道を創ってやるから、通りには絶対に近づくなよ!!」


「ば、バカ、そんな大声を出したら!」と言おうとしたが、その前に宮本が私の口を塞いだ。
宮本は黙ってみてなさいと小声で言ってきたので、私達は渋々眺めることにした。
〜高城side out〜


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