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学園黙示録 Highschool Of The Dead 〜壊れた世界と紅の狼〜
地獄の舞踏会
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に入れておくんだ」
「はい」
「では、覚悟はいいかね?」


一緒に付いてきた麗は、極力音を立てず、戸を開けたがそれでも金属の軋む音は《奴等》に聞こえ、その音につられて《奴等》の数体はこちらに向かってきた。
僕はスクーターを唸らせて、寄って来る《奴等》を蹴飛ばしながら彼女の元に向かう。
向かう間、彼女の周りに群がる《奴等》を平野が抑えてくれる。
だが、それにも限界があるのは分かっている。
だからこそ、急いだ。


「あそこか!」


《奴等》を踏み倒して、突入したが血脂でタイヤが滑り盛大にこけた。


「………〜っ! 映画みたいにはいかないか」


彼女は……………マズイ!
僕は走り、そのまま勢いよく《奴等》の頭を吹っ飛ばした。


グチャッ!


「小さな女の子を虐めるな!」


まぁ、そんなことを言ってもコイツ等が聞くわけないか。
その時、彼女が叫んだ。


「う、後ろ!」


僕は振りかざすかしても間に合わないので、すぐさま得物を投げ捨てて、真紅狼に渡された銃口を口の中に突っ込み………そのまま引き金を引いた。


バンッ!


「ありがとう!」
「わんっ!」


彼女は手を振り、彼女を守っていた犬もその言葉に反応したのか、短く吠えた。


「さて、どうするか………」


通りは、《奴等》でいっぱいでどうやっても帰れそうにない。
その時、通りの向こう側から真紅狼が剣っぽい物を持って通りに出て叫んだ。


『孝! 今から帰り道を創ってやるから、通りには絶対に近づくなよ!!』


大声で叫んだ真紅狼に反応して《奴等》は、一体また一体と離れていったが次の瞬間、暴風が《奴等》ごと道を抉り潰した。
〜孝side out〜


〜高城side〜
私は銃声とバイク音の音が聞こえてから目を覚まして、玄関先に居た宮本に事情を聞いた。


「どうしたの?」
「まだ、私達は人間だってことが分かったのよ」
「しかし、ここまで大きな音を出してしまったからここはもうダメだな」
「そうね。宮本! 逃げだす準備よ! ここは毒島先輩に任せて、アナタは荷物をまとめなさい!」
「分かったわ」


私は指示を出した後、一階で寝ている静香先生を起こした。


「先生ッ! 起きて、先生!!」
「ふぁ〜、もう、朝ご飯〜」


ギュウウウウウウウウッ!


「いひゃいっ、いひゃい!!」


静香先生を起こした後、私は二階で見張ってる平野にも声を掛けに行った。


「平野っ!」
「高城さ…………!!??!?」
「平野、アンタは今やっていた仕事をやっていなさい! 必要な物を言ってちょうだい!」
「はぁ、真紅狼が寝ている
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