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戦国異伝
第七十九話 人たらしの才その四
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しかし今では織田家の重臣じゃな」
「そうなるな」
「織田殿はよく見ておるわ」
 羽柴の茶の飲み方からだ。言うのだった。
「実にのう。ではじゃ」
「織田家に入るのじゃな」
「いやいや、まだじゃ」
 ここでだった。荒木は再び楽しげな笑みになった。そのうえでだ。
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