第七十八話 播磨糾合その七
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せてだ。信行は上座にいる。
そのうえでだ。四人でこう話すのだった。
「摂津に入れれば勝ったも同然じゃが」
「しかしそれを一戦も交えずできる」
「では一体どうするのか」
「どの様にして」
「摂津の国人に荒木村重殿という御仁がおられます」
小寺はいぶかしむ彼等にだ。この者の名前を出した。
「この御仁は摂津でも稀代の傑物ですが三好殿は重く用いられておりません」
「ふむ。では不満を持っておると」
「左様です」
すぐに羽柴にも答えた小寺だった。
「元々三好殿には殆ど従っておられませんでしたし」
「所領の関係で揉めておったのかのう」
「そうです。だからです」
領地の問題だった。武士、とりわけ国人はだ。その土地の為に生きている。それを無造作に害されれば生きることに関わる。それでなのだ。
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