第零話 炎の覚醒その九
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その部屋に案内してだ。女の子は彼等に言ってきた。
「それじゃあ」
「ああ、後で女の子も来るからさ」
「その娘達も案内してくれよ」
「頼んだからな」
「わかりました」
やはりだ。不機嫌な返答だった。
「それでメニューは」
「ああ、じゃあこれにするか?」
一人がだ。壁にあるその貼り紙を見て言った。そこには二百円でだ。お楽しみメニューと書かれている。その貼り紙を見ての言葉だった。
「これにな」
「ああ、それ止めておけ」
「絶対にな」
ところがだ。周囲はだ。その彼にこう言うのだった。
「そのメニュー横浜が負けると酷いからな」
「もう頼んだ酒に絶対に合ってない料理が出て来るんだよ」
「カレーに日本酒とかな」
「えげつないからな」
「狙ってはいません」
それは否定する女の子だった。
「安心して下さい」
「いや、それでも最悪の組み合わせになるだろ」
「ましてや今日横浜負けてるから」
「それじゃあな」
「絶対にそうなるだろ」
「今日も」
「そうかも知れません」
しかもだ。否定しないのだった。彼等のその言葉を。
「ですが味は手抜きしません」
「いや、それでも酒と野菜スティックとかはな」
「絶対に勘弁して欲しいから」
「だから他のもの頼むよ」
「何があってもな」
「そうですか」
そう言われてだ。女の子はだ。その話を終わらせてあらためてメニューを聞いてオーダーに書いてだ。それからこう彼等に話した。
「それでは。後でなのですね」
「ああ、後でな」
「女の子達が来るからさ」
「安心してくれよ」
「わかりました」
小さく頷いて応える女の子だった。そのうえでその場を後にするのだった。
そうしてだ。帰るのだった。それを見届けてからだ。
彼等はそれぞれの席に座る。その中で中田は言うのだった。
「もうすぐだよな」
「ああ、女の子達だよな」
「そうだよ」
こう友人にも返す。
「それと酒に食い物な」
「食い物はともかく飲み放題歌い放題だからな」
「たっぷり楽しめるぜ」
「そりゃいいな。じゃあ心一杯飲むか」
笑顔でだ。中田は言った。
「これからな」
「それで女の子だけれどな」
一人がその相手のことを話してきた。
「一人面白い娘がいるらしいな」
「面白い?」
「ああ、留学生らしいんだよ」
その娘がだ。面白いというのである。
「髪の毛の色とかそんなのが凄いらしいんだよ」
「可愛いのかよ」
「可愛いっていうか美人らしいな」
「それもかなりな」
「へえ、美人か」
その話を聞いてだ。中田はすぐに笑顔になった。そのうえでだ。
女の子達が来るのを待った。そして程なくしてだった。
「お待たせ」
「元気にしてる?」
「どうなの?」
女の子達の
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