第七十八話 播磨糾合その一
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芸人の様なものをして旅をしていたことがありまして」
「針を売っていたのではなかったのか?」
「その他にはそうしたこともしていました」
「そうだったのか」
「路銀は多い方が助かりますので」
この辺り実にしっかりとしている羽柴だった。彼の金銭感覚は織田家随一である。それはこれまでの人生経験、まさにそうしたことから学んできたことだった。
「ですから」
「だからか。そうしたやり方もか」
「学んできております」
「ではその芸は何じゃ」
「猿真似です」
実際に頭の天辺をかりかりと掻く、猿の動作をしてみせて話す羽柴だった。
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