第七十七話 播磨入りその十一
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を全部越えてだね」
「播磨に行くぜ」
「おいら達が今目指すね」
「播磨。そこにもまただ」
ヨハネスはその目を遠いものからだ。温かいものにさせて言う。
「我等の運命があるのだな」
「それと酒もだ」
「またそれか」
「いいだろ。飲まないって訳じゃないだろ」
「それはそうだが」
「わかったら行くぜ。行ってそうしてな」
「飲むか」
「ああ、そうするぜ」
煉獄は堅苦しさは消せないヨハネスの背中を己の手で叩いてだ。そのうえでだ。
信行達を護衛しつつ播磨に向かう。彼等も織田家の中にいた。
第七十七話 完
2012・1・29
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