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戦国異伝
第七十七話 播磨入りその九
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じめてです」
 命はまた言う。
「ですがそれでもです」
「洒落にならない位とんでもねえのが見てるのはな」
「それは間違いないです」
「ちっ、見られてるがわかってるのにその相手や何処にいるのかはわからないってのはな」
「凄く嫌な気分だよね」
 大蛇もだ。眉を顰めさせて周囲を見回している。しかし彼も見つけることはできなかった。彼等を誰が見ていてそして彼等は何処にいるのか。それがわからないのだった。
 そしてそのことにだ。大蛇も言うのだった。
「何処のどいつかわからないけれど」
「今はどうしようもないんだも」
 鞠はこのことは仕方ないとだ。仲間達に話した。
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