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魔法少女リリカルなのは 平凡な日常を望む転生者
後日談8 クリスマス(加奈)
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実は管理局に元帥にいる人は居ないんだ」
「………いないの?」
「………まあアニメに現れて無いだけで実際にはいるのかもしれないけど、原作にはヴェリエ・マーセナルも元帥についている人も居なかった筈なんだ。それなのにヴェリエ・マーセナルは今の管理局の実権を事実上握っている」
「ただの考えすぎなんじゃない?」
「………俺もそう思いたいけど、それだけじゃないんだ」
「それだけじゃない………?」
「あの人は………恐い感じがした………バルトマンみたいな………」
「大悟?」
「………何でもない」

そう言って難しい顔をする大悟。
どうしても腑に落ちないらしい。

「………まあ取り敢えず今はハッキリしないんだし、今日はクリスマスなんだから楽しみましょう!!」

ちょっと私のキャラには合わないかもしれないけど、無理矢理テンションを上げてそう言った。

「………くすっ、そうだね」

と最初は驚いた顔した後にクスリと笑った大悟。
どうやら見透かされたみたいだ。

「………生意気」
「ん?何?」
「何でも無いわよ!!それより今日………」

その後、私達はゆっくり食事を楽しんだ………







「うわぁ………」

食事の後に案内されたのはミッドにある大きなタワーの展望台。
そこから綺麗な夜景が見れた。

「地球以上に文明が発達して結構建物ばかりなミッドだけどこういう夜景は結構綺麗でしょ?」

建物から漏れた光に照らされた街並みをとても幻想的に綺麗で、感動してしまった。

「ええ、本当に綺麗だわ………」

大悟にしては粋な計らいね。
二つの月も地球じゃ絶対に見れないから嬉しいわ。

「………加奈」
「何?」
「俺さ、この綺麗な景色が好きだしこのミッドの街が好きだ。俺もさ、まだ零治程でも無いけど守りたいものが見つかったんだ」
「そう………」
「俺の部隊の隊長、部隊の仲間達、ミッドのこの景色、そして何より加奈。君は絶対に守り通したい」

そう言って見つめる大悟は真剣そのものだった。

「だからこそ俺は強くなる。もうバルトマンにも負けないように、あの時みたい零治達の戦いをただ見てるだけにならないように。………えっと、だから………その………」
「大悟………?」
「えっと………」

その後はもごもごしながら何かを言おうとしている大悟。
何で最後の締めでそうなるのよ………

「だから……その………」
「分かったわよ、私が大悟をしっかり見ていてあげるわよ!だけど、私も守られてばかりなんて嫌よ。それに守るのは私の得意分野じゃない!」
「えっ!?ま、まあそうだけど………」
「お互いがお互いをね。独り善がりなんてまっぴらごめんよ!」
「………加奈らしい」
「何か文句でも
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