後日談8 クリスマス(加奈)
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加奈と言います。大……神崎君と同じ地球出身です」
「随分綺麗なお嬢さんだ。神崎一等空尉、彼女を大事にしなさい」
「はい」
「すまないが、他にも挨拶をしなくてはならないのでこれで失礼するよ。最後まで楽しんで行ってくれ」
そう言ってヴェリエさんは行ってしまった。
「あの人が現管理局のトップなんだ………結構若い人ね………」
「………」
「大悟………」
じっとヴェリエさんを見る大悟。
その顔は真剣そのもので、さっきまでの落ち着いた雰囲気とは違う、張り詰めた雰囲気が大悟をまとっていた。
「大悟!」
「!?加奈どうしたの?」
「それはこっちのセリフよ。一体どうしたのよそんな張り詰めた顔して………」
「ああ、ごめんせっかくのクリスマスなのに………取り敢えず、この後違う店に行かない?食事は奢るから」
「う、うんいいけど………」
謝っているけど依然雰囲気が張り詰めたままだ。
そんな大悟に連れられて私達は静かにパーティー会場を後にした………
「で、何であんなに張り詰めてたのよ?」
大悟に連れられて来たお店は日本料理のお店だった。和風の雰囲気は皆無だけど結構お洒落なお店で気に入ったかも。
それでもやはり大悟はさっきと同じままで、いい加減私も気になって仕方がない。
なので聞いてみたんだけど………
「………」
大悟は話すべきか躊躇してるみたいだ。
「話せない内容なの?それなら深入りするつもりは無いけど………」
「………いや、話すよ。どっちにしても零治には話さなくちゃいけない話だし」
そこで兄さんか………
となると関係あるのは………
「原作の話って訳ね………」
「うん、まあ当たらずとも遠からずってところかな?………既にこの世界はリリカルなのはの話とはかけ離れてる。加奈はどれくらい零治から聞いているか分からないけど………」
「ごめん、私何も聞いてないの………」
「そうなの!?じゃあもしかして桐谷も?」
「うん、私達はジェイルさんが原作の人なら敵になる事位しか………」
そう言うと頭を抱える大悟。
「零治のアホ………説明位してくれてもいいのに………」
「そもそも兄さんもリリカルなのはの事は知らない筈よ。だって兄さんはロボット系のアニメは好きだったけど、魔法少女物とかは興味無かったから」
「そうなの!?知らなかった………一度その辺りもちゃんと話しておくべきかもな………」
そう言って飲み物に口をつける大悟。
「まあそれは置いておいて、俺が気になったのはあのヴェリエ・マーセナル元帥についてなんだ」
「あの人?少し厳しそうな人だけど、あの若さで元帥って本当に凄いと思うんだけどな………」
「まあ普通に思えばそうだろうけど………
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