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戦国異伝
第七十六話 九十九茄子その十
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成敗したい程じゃ」
 そこまでだと言う義昭だった。
「信長も一体何を考えておるのじゃ」
「あの御仁は今一つわからぬところがありますが」
「今回は特にですな」
「腑に落ちませぬ」
「何を考えておられるのか」
「信長が帰り余が将軍になればじゃ」
 まさにだ。その時にはだというのだ。
「あの者は必ず成敗するわ」
「では何としても」
「織田殿に問いましょう」
「あの男のことを」
「そうするに決まっておる。それにしても信長は」
 義昭は顔を顰めさせたままだ。信長についても言った。
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