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戦国異伝
第七十六話 九十九茄子その八
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置きですか」
「そのうえでこの度の各地の戦を進められますか」
「そうじゃ。武器や兵糧はこの都に集める」
 そしてそのうえでだというのだ。
「そこからその都度それぞれの陣に送るのじゃ」
「ふむ。そうなると」
 そこまで聞いて言ったのは山内だった。
「都にかなりの金も用意せねばなりませぬな」
「その通りじゃ。それは三郎五郎に任せる」
 信広がだ。都に留まりそうしたこと一切を取り仕切れというのだ。
「岐阜からは遠い。それでじゃ」
「畏まりました。ではそれがしは都に残り」
 信広もだ。信長のその言葉に頷いて述べた。
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