第七十六話 九十九茄子その二
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う」
信長もそう見ていた。確かにだ。
しかしそれでもだとだ。彼は言うのだった。
「だがそれでもじゃ」
「話を最後まで聞く」
「この男の」
「そうじゃ。まだ話したいものがある様じゃ」
信長はまた言う。そうしてだ。
松永にもだ。こう告げたのだった。
「では話してみよ」
「では」
「御主は悪じゃがそれでもじゃ」
どうかというのだ。松永自身はだ。
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