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戦国異伝
第七十四話 都の東でその八
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だ。離れた場所に布陣している松永は己の家臣達に言うのだった。
「これは駄目じゃ」
「三好殿は敗れますか」
「この戦は」
「そもそも兵の数が違う」
 松永は最初にこのことを指摘した。
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