第七話 位牌その九
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今日という今日は覚悟を決めた」
実際に平手の顔はそうしたものになっていた。
「さすれば。一週間後に」
「城において下さればです」
「しかし奥方も信行様も」
「何でしょうか」
「何故殿に何も言われぬのか、全く」
「あら、その話ですか」
「左様です、殿を少しは」
だが帰蝶はまた平手に言うのであった。
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