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久遠の神話
第三十六話 中田との戦いその一
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うこともだ。樹里は上城に話した。
「眠ったままになった恋人と一緒にいるのよ」
「エンディミオンと?」
「そうなの。魔法をかけられて永遠に目覚めることのなくなったね」
 そのエンディミオンと共にいるというのだ。
「それで何とか目覚めさせようと努力しているらしいのよ」
「そうしているんだ」
「そう書いてあるわ。この本にはね」
「成程ね。ただね」
「ただって?」
「いや、そのエンディミオンだけれど」
 上城は彼のことも聞いたのだ。その永遠に目覚めることなく眠っている彼のことを。
「魔法をかけられてずっと眠っているんだよね」
「ええ、そうよ」
「何でそうなったのかな」
 彼が疑問に思うのはそのことだった。
「魔法っていうからには誰かにかけられてそうなったんだよね」
「そうよ。セレニティがエンディミオンを愛する様になった時にね」
 まさにその時にだ。悲劇ははじまったというのだ。
「エンディミオンを好きなニンフが他にもいたらしいのよ」
「じゃあそのニンフがエンディミオンに魔法をかけたんだ」
「そのニンフは凄い魔法が得意だったらしくてね」
 そしてその魔法でだというのだ。
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