第三十五話 止める為の戦いその一
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と隠れるのは違うっていうんだな」
「ライオンが犬から逃げるか」
鬱陶しいので身を隠してその目をかわすことはあってもだというのだ。
「そんなことは絶対にない」
「それなら何を願うんだ」
「何をか」
「そうだ。剣士なら戦って生き残って願いを適える」
それは加藤も同じだった。剣士ならば。
そしてその彼の願いについてだ。高橋は問うたのである。
「なら御前にも願いはある筈だ」
「その通りだ。俺にも願いはある」
「じゃあその願いは何だ」
加藤を見据えたままだった。高橋はまた彼に問うた。
「御前のその願いは」
「戦うことだ」
それだというのだった。
「俺は戦うことが好きだ。そして暴れることもな」
「そういえばこいつは」
加藤の今の言葉からだ。工藤はあることを思い出した。
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