第七十三話 近江掌握その一
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
ら鬼と言われてもです」
「特に難儀に思うことはないか」
「そう思います」
「だといいのじゃがな」
「いやいや、権六殿の説教たるやです」
ここで出て来たのは慶次だった。いつもの様にその大柄な身体を妙にひょうきんに動かしてだ。そしてそのうえで柴田に対して話をしてきたのである。
「まさにまず拳から」
「また御主か」
「しかし大抵はそこで終わります」
「どれだけ怒っても拳一発で終わらせるべきじゃ」
口での説教もあるがだ。それでも柴田は確かにそれで終わらせる男だ。
だからだ。慶次も笑顔で言うのである。
「あっさりとした方でございます」
「平手殿の様に口煩くともじゃ」
また言う蜂須賀だった。彼は慶次と共に出て来ている。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ