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戦国異伝
第七十二話 六角との戦その七
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じゃな。間違いない」
 また苦い顔で言う六角だった。そしてだ。
 彼は周囲にだ。こう言うのだった。
「他の城であればとうの昔にじゃな」
「はい、陥ちています」
「ですがこの観音寺城ならばです」
「そう簡単には陥ちませぬ」
「そうじゃ。この城は陥ちぬ」
 まさにそうだとだ。六角も断言する。そうしてだった。
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