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戦国異伝
第七十二話 六角との戦その五
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て余った金でねねにも」
「ほう、御母上と山の神様にじゃな」
「ねねはどうも着飾ったりするのを好みませぬが」
 恥ずかしそうに笑って身振りまで入れて話す羽柴だった。
「いや、中々顔は整っていましてな」
「むう、またそれか」
 丹羽の横にいる滝川は苦笑いで羽柴に応える。
「猿はのろけが好きじゃな」
「のろけになりますか」
「それ以外の何じゃ」
 滝川はその苦笑いのまま羽柴に問う。
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