第七十二話 六角との戦その三
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中川に話した。
「ふむ。鉄砲は城攻めにもよいな」
「左様ですな。音だけでも兵が怯みます」
「しかも弾があたる」
それも大きかった。
「いや、こうした攻め方もあるのじゃな」
「三人衆のお歴々も頑張っておりまする」
見れば城に迫る足軽達を率いているのは安藤、稲葉、氏家の三人だった。彼等は果敢にだ。軍配を手にその兵達を率いている。その彼等も見てだ。
中川は確かな顔でだ。佐久間に言うのである。
「このまま進めてです」
「一気に攻め落とすとしようぞ」
「さて、我等はこれでいいとして」
「箕作じゃな」
「五郎左殿はやってくれますな」
「あ奴は派手ではない」
佐久間も言う。丹羽のそうしたところはだ。
そしてそれと共にだ。彼を評してこう言うのだった。
「殿が言っておられたのじゃがな」
「殿がですか」
「五郎左は米じゃ」
それだというのだ。
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