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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百五話 敵軍の歌姫、蒼き流星
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彼等は生きることができない」
「嫌な話だな、おい」
「嫌か」
「連中は兵器扱いなんだろ!?それがどうして嫌な話じゃねえんだよ」
「だがそれが戦争だ」
「へっ、都合のいい言葉だぜ」
「三人はそれもわかってはいないだろうな。過去の記憶もまた」
「・・・・・・あいつ等孤児だったんだろう?」
「そうらしいな」
「せめてこれからは幸せに生きてもらいたいんだがな」
「だが強化は」
「ティターンズやネオ=ジオンの強化人間は救われたじゃねえか。ほら、あっちにいる」
「フォウ=ムラサメやプルツーか」
「ああ、あいつ等だ。あいつ等だってそうなんだからな」
「不可能に近いぞ」
イライジャはそう断った。
「あの三人は。投薬やメンテナンスベッドがなければ」
「普通の強化人間じゃねえってのかよ」
「・・・・・・・・・」
「おい答えろよイライジャ」
ロウは黙ってしまったイライジャに詰め寄る。
「黙ってちゃわからねえだろ」
「言わないでもわかるだろう。その通りだ」
「糞っ!」
「だが。俺達の知らない医療技術を持っている人間ならあるいは」
「救い出せるってのか」
「そんな人間がいればな」
「シュウ=シラカワ博士でもなきゃ無理か」
「だが彼はティターンズの敵だ」
「そうだよな。だがな」
ロウは言った。
「俺はあの三人救い出すのなら何だってしたい。ティターンズには未練も何もないしな」
「そうか」
「ああ、御前だってそうだろ」
またイライジャに対して言った。
「御前は本当は」
「待ってくれ」
だが彼はここでロウを制止した。
「それは言わない約束だ」
「おっと、そうだったな」
「とりあえずロンド=ベルはオービットまでにコロニーに潜入する。そこで何かと情報収集にあたろう」
「そうだな。三人のリラックスも兼ねてな」
「ああ」
彼等もまたコロニーに向かおうとしていた。そしてこれが。シンとステラ、二人を巡り合わせることになるとはこの時誰も思いはしなかったのであった。

第百五話完

2006・7・16
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