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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百五話 敵軍の歌姫、蒼き流星
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を結んだ時」
ルリは話の本題に入った。
「大きな奇跡が実現するのです」
「大きな奇跡が」
「一矢さんもそうでした」
「ダイモスのパイロットの」
「はい。あの人は何があっても諦めず、エリカさんとの愛を手に入れられました。それが何よりの証拠です」
ナタル達に語る。
「くじけずに努力を重ねられて、です」
「何かホシノ少佐は違いますね」
「何がですか?」
「いえ、クールな方だと御聞きしていたので」
「それがこの様な熱い方だとは」
「私も。変わりましたから」
ここで微かに笑った。
「変わられたのですか」
「はい、ロンド=ベルの皆さんを見て」
「左様ですか」
「それがわかるまでに時間はかかりましたが。それでもわかってよかったです」
「はあ」
「あの彼もそれがわかると思います」
「キラ=ヤマトが」
「はい」
ナタルにまた答えた。
「何時かは」
「だといいのですが」
「それまでに何度も壁にあたると思います。しかし」
「それを越えてですね」
「皆、同じですから」
「同じ」
「そうです。コーディネイターでも誰でも同じ人間ですから」
「人間、ですか」
「はい、私も」
ルリはここでうっすらと微笑んだ。
「同じ。人間なんですよ」
「・・・・・・・・・」
ナタルとフレイにはその言葉は今はわからなかった。だがアークエンジェルもまた正式にロンド=ベルの一員となったのであった。彼等は迎え入れられた。それは事実であった。
そして。また一つ別の勢力が来ていた。
「アークエンジェルがロンド=ベルと合流した」
「ああ、聞いたぜ」
アレクサンドリア級巡洋艦とサラミス級が何隻かそこにいた。その中にはイライジャとロウもいた。
「それでオービットベースに向かっているそうだな」
「どうする?」
「どうするって?」
ロウはイライジャに聞き返した。
「決まってるだろ、俺達は仕事をしてるんだぜ」
「では行くな」
「ああ、軽く襲撃をかけてやるさ」
「わかった。ではこちらも準備をしておこう」
「スティング達にも声をかけておいてくれ」
「三人も出撃させるのか」
「あの連中がいないと話にならねえだろ」
それがロウの返事であった。
「今回の戦いは。連中が主力なんだからな」
「わかった、それではな」
「ああ。しかしな」
ロウの顔は晴れなかった。
「実際のところ、どうなんだ?」
「どうなんだとは?」
「いや、あいつ等だよ。かなり精神的に不安定だったけどよ」
「精神洗浄を行った。だから今は安心だ」
「あのベッドでだな」
「そうだが」
「メンテナンスベッドか。好きになれねえな」
ロウは露骨に嫌悪感を示していた。
「どっちにしろ、強化されてるせいだろ?」
「そうだ。あのベッドや様々なメンテナンスが無い限り
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