第百四話 崩壊の大地
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第百四話 崩壊の大地
「全ては今話した通りだ」
クルーゼはミネルバ隊の者も入れた主立ったパイロット達をヴェサリウスの作戦室に集めて話をしていた。
「シホが負傷、ハイネが機体を中破、そして彼も負傷だ」
「本当ですか!?」
それを聞いてルナマリアがクルーゼに問うた。
「シホとハイネが」
「そうだ。二人共命に別状はないがな」
「そうですか。まずは何よりですね」
ニコルはそれを聞いてまずは安心した。
「だが。シホの傷は思ったよりも深かった。彼女は一時プラントに戻ることになった」
「そうですか」
「ハイネは暫く動けない。彼の機体もな」
「二人がいないのは。戦力的に厳しいですね」
レイがそれを聞いて言った。
「その穴をどう埋めるか」
「フン、心配性だな貴様は」
イザークはそんな状況でも強気だった。
「戦艦一隻とナチュラル共に対して」
「そうだぜ。向こうはこっちより数が少ないんだ。そんなに心配することでもないぜ」
ディアッカもイザークと同じ考えであった。
「だが。相手もガンダムだぞ」
アスランがここで言う。
「あのロンド=ベルのガンダムだ。しかも五機だ」
「大丈夫だ、奴等は俺がやる」
シンがそれに応える。
「あれだけの相手じゃないとかえって面白くもない」
「シン、またやけに熱くなってるね」
「そうか?」
ルナマリアの声に顔を向ける。
「あまり熱くなってると。かえってまずいよ」
「いや、シンはそれ位が丁度いい」
だがレイはここで彼を庇ってきた。
「フォローは俺がする。安心してくれ」
「済まないな」
「そしてハイネを退けたガンダムだが」
「・・・・・・・・・」
アスランはそのことが話に出ると沈黙してしまった。
(まさか・・・・・・)
「ロンド=ベルも来ているとなれば話が違う。彼等の持つマシンはどれも恐ろしい性能を秘めている」
「あの五機のガンダムもパイロット達もバルマー戦役からの者達だ。油断はならない」
「そうだ。総員戦闘配置、いいな」
クルーゼはガデスの次に言った。
「あの新型ガンダムも恐るべき戦闘力を持っている。捕獲出来ないとなれば破壊する」
「破壊」
「そうだ、新型戦艦もろともな。では総員出撃だ」
「はっ」
赤服の者達が一斉に敬礼する。そして彼等はまたヘリオポリスに向かうのであった。
「しかし、何かえらいことになったな」
トールがアークエンジェルの居住区でぼやいていた。そこは二段ベッドであった。キラやサイ、カズイ達も一緒である。女の子であるミリアリアは別室であったが。
「連邦軍の戦艦に乗り込むことになるなんてな」
「成り行きとはいえな」
サイがそれに応える。
「これからオービットまでか。どうなるのかな、本当に」
「何だ。心配
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