第百四話 崩壊の大地
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壊れちゃったから」
「・・・・・・・・・」
それが自分達の戦闘によるものだとは。とても言えなかった。
そんな話をしているうちに食堂に着いた。そこには他の民間人達もいた。サイ達も一緒だった。
「フレイ」
最初に彼女に気付いたのはミリアリアだった。
「君もあのシャトルに!」
「サイ!」
フレイはサイに気付いた。
「よかった!本当にいたのね!」
そう言いながらサイに駆け寄る。そして抱き付いた。
「不安だったのよ、ずっと!」
「不安だったって」
「何が何かわからないままここに来て。それで皆がいて」
「フレイ・・・・・・」
「けれど皆がいるから。安心してきたわ」
「・・・・・・・・・」
キラはそんなフレイを少し寂しそうな顔で見ていた。そこにヒイロ達がやって来た。
「そこにいたか」
「君は確か」
「ヒイロ=ユイ。ロンド=ベルのパイロットの一人だ」
「そうだったね。それで何か用なの?」
「スタンバイしておけ。すぐに敵が来る」
「敵が」
「そうだ。ザフトはまたすぐに仕掛けて来る。それに備えておくんだ」
「すぐに・・・・・・」
「この艦を沈めさせるわけにはいかない。民間人達もいるしな」
「またあれに乗れってことですか!?」
キラはヒイロのその言葉に顔と声を暗くさせた。トール達はそれに顔を向ける。
「ガンダムに。乗れってことですか!?」
「そうだ」
ヒイロの返事は聞き間違えようのないものであった。
「その通りだ。今は一人でも人が必要だ」
「・・・・・・・・・」
「怪我人も多い。民間人の医師や看護士にも手伝ってもらっている」
「そんなに」
「だからだ。俺達は出来ることをしなくちゃいけない」
「出来ることを」
「そうだ、わかったな。では行くぞ」
「うん」
キラはそれに頷いた。
「わかったよ、それじゃあ」
キラは格納庫に向かった。トール達はそんな彼を見て考え込んでいた。
「出来ることを、か」
カズイが呟いた。
「ねえトール」
「ああ」
トールがミリアリアに頷いた。
「そうだな」
そしてサイも。わかっていないのはフレイだけであった。
アークエンジェルは民間人を載せてまた発進した。最初にデコイを放つ。
「これで誤魔化されるかしら」
「まあ期待薄だな」
ムウがマリューに答えた。
「こんなのに引っ掛かるとは思えないさ」
「やっぱり」
「それよりもこれからどうする?」
「これからって」
「オービットに向かうには問題があるぜ」
「ええ」
それはマリューも認識していた。
「水がな。ないよな」
「はい」
「民間人がいるからな。彼等の分も確保しないと」
「けれどそれは」
「ある場所なら知ってるぜ」
「えっ!?」
「それは何処ですか?」
ナタルもそれに尋ねる。
「デブ
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