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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百四話 崩壊の大地
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なんだ。さっきのジンよりも」
「こいつ、まさか」
「シン、油断するな!」
アスランがシンに叫ぶ。
「キラは・・・・・・キラは・・・・・・」
「アスラン」
キラもシンも彼の名を呼んだ。だがここでキラもシンも無意識のうちにまたライフルを放っていた。
「こいつ、強い!」
「これがコーディネイター!」
だが二人の攻撃はそれぞれかわされる。それはコロニーのシャフトに当たった。
「しまった!」
「コロニーが!」
コロニーが崩壊をはじめる。そして既に全ての市民達を載せていたシャトルが一斉に放たれる。崩壊したコロニーを見て操作が開始されたのだ。
最早その崩壊は止められなかった。あちこちに亀裂が走り瞬く間に残骸と化していく。クルーゼはそのコロニーを見て指示を出した。
「いかん、このままここにいては巻き込まれる」
「では撤退ですね」
「止むを得んがな」
レイに答えた。
「またあの戦艦及びガンダムには追跡を仕掛ける。今は撤退だ」
「了解」
それにレイが頷く。
「それじゃあ」
そしてルナマリアも。イザーク達もそれに続く。
「撤退か」
「まっ、こんな状況じゃな」
ヒイロ達はあえてそれを追わなかった。アークエンジェルへ戻ろうとする。
「シン、俺達も」
「ここで下がれと言うのか、アスラン!」
だが感情が昂ぶっているシンはそれを聞こうとはしない。
「ここで下がったら何にもならないんだぞ!あのガンダムは!」
「これはクルーゼ隊長の御命令だ」
アスランは落ち着いた声で彼にこう語った。
「だからここは」
「クッ・・・・・・!」
シンは歯噛みする。だがどうにもならなかった。軍において命令は絶対なのだから。
「わかった」
彼は頷いた。頷くしかなかった。
「それじゃあ下がる。これでいいんだな」
「ああ。キラ」
彼は最後にキラを見た。
「何故御前が」
「アスラン」
キラもまたアスランを見ていた。二人は互いを見ていた。
「何故。こんなところで」
「キラ・・・・・・」
「アスラン・・・・・・」
だが今はそれ以上は言えなかった。二つの勢力に別れていては。どうすることも出来はしなかった。
アスランはシンと共に戦場を離脱する。そしてアークエンジェルに向かう。
もうコロニーは崩壊していた。その周りには残骸しかない。キラはアークエンジェルに戻る時にその残骸の中に何かを見つけたのであった。
「あれは」
「ストライク応答せよ」
ここで通信が入った。ナタルの声だった。
「聞こえているか?キラ=ヤマト」
「貴女は」
「ナタル、ナタル=バジルールだ」
彼女はあらためて名乗った。
「宜しくな」
「は、はい」
「それでだ」
彼女は名乗ったうえでキラに対して言った。
「ストライクは無事か!?」
「ええ、まあ」

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