第百四話 崩壊の大地
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すぐに立ち上がる。そしてキラもそれに続く。
「坊主も出るのか」
「はい、守りたいものがありますから」
「守りたいもの、か」
「その為にやります。やらせて下さい」
「わかった。じゃあ行くか」
「はい。行って来るね、皆」
「ああ、頑張って来いよ」
「うん」
カズイ達ににこりと笑って返す。そして彼は居住区を後にして出撃するのであった。
「実はな」
その途中の廊下でムウはキラに声をかけてきた。
「何ですか?」
「断られたら。どうしようかって思ってたんだ」
「断られたら」
「ああ。一応ロンド=ベルから助っ人が来てくれてるが数的には不利なのは事実だからな」
「はい」
「その時はあのガンダムのOSを書き換えるつもりだったんだ。それで俺が乗るつもりだった」
「そうだったんですか」
「けれどそれが杞憂に終わって何よりだ。何しろ敵は手強いからな」
「ええ」
「頼りにしてるぜ、坊主」
既にヒイロ達は出撃していた。アークエンジェルも戦闘態勢に入っていた。コロニーの中での戦いが今はじまろうとしていた。
キラのストライクガンダムが出る。ムウの乗っているのはモビルアーマーであった。メビウスという。彼のメビウスは独特でありメビウス=ゼロと呼ばれている。
「ムウ=ラ=フラガ、出る!」
カタパルトから出撃した。そしてすぐに何かを感じた。
「!?」
頭脳に直接反応するものがあった。彼はそれに対して顔を顰めさせる。
「この感触は」
「!?」
それと同じものをクルーゼも感じていた。彼もまた顔を顰めさせていた。
「何だというのだ、この感触は」
二人は同時に同じものを感じていた。そして同時に顔を顰めさせていた。
「あれかよ」
「あれか」
二人はまたしても同時に互いを見た。それがはじめての邂逅であった。
「あいつだな。間違いない」
「あのモビルアーマーか」
二人の因縁が今はじまった。まずはムウが仕掛ける。
「容赦していちゃ駄目な奴みたいだな。なら!」
彼はすぐに攻撃に入った。ガンバレルを発動させてきた。
「これで決めてやるぜ!」
「ムッ!」
メビウスが複数に分かれて攻撃を仕掛ける。無数のビームが四方八方から襲い掛かる。だがクルーゼはそれを全てかわしてしまった。紙一重ではあったが。
「何っ、あれをかわしたってのかよ」
「いい動きだ。やはり油断はならないな」
クルーゼの顔と声から笑みが消えていた。
「ならば。こちらも」
「チィッ!」
シグーの攻撃を右に捻ってかわす。二人の戦いは今はじまったのであった。
ヒイロ達も戦闘に入っていた。その相手はルナマリアとレイのザク、そしてイザーク、ディアッカ、ニコルの乗るそれぞれのガンダムであった。
「ザクは俺達が相手をする」
「ヒイロ達はガンダムを」
「わかった」
ヒイ
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