第百三話 キラ=ヤマト
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ございます」
「それではすぐにでも」
「ところでだ」
ジャミトフはまた聞いてきた。
「何か?」
「先の戦いで三機のガンダムを使っていたな」
「はい」
ジブリールがそれに応える。
「あれが何か」
「あのガンダムはブルーコスモスで開発されたものだな」
「左様です」
「他にも三機開発中です」
アズラエルとジブリールはそれぞれ答えた。
「そうか」
「これ等のガンダムでザフトも連邦も蹴散らして御覧に入れます」
「あの三機は戦術兵器ですが今開発中の三機は」
「違うというのだな」
「そうです、戦略兵器です」
アズラエルはバスクの言葉に不敵に笑みを返してきた。例えジャミトフ、バスクの前であろうとも臆してはいなかったのだ。
「一機で戦場の趨勢を決することができます」
「それを三機しかも」
「しかも?」
「サイコガンダムがありましたね」
ジブリールが言った。
「あれか」
バスクが頬を動かした。ティターンズで開発された恐るべきモビルアーマーであった。かってフォウ=ムラサメが乗っており、カミーユが彼女をその呪縛から解き放ったのである。マークツーもまたロザミア=バダムが乗っており彼女もまたカミーユに救われている。
「あれからヒントを得た巨大ガンダムも三機開発中です」
「それ等のガンダムを中心として地球圏を攻めるのだな」
「はい」
「その予定です」
「では思う存分やってみるがいい」
「吉報を待っているぞ」
「わかりました」
「それではすぐにでも」
「連邦軍宇宙軍はこちらが引き付ける」
バスクが彼等に言った。
「降下の際は安心しておけ」
「はい」
こうしてティターンズの次の作戦は決まった。再度地球に降下し北極圏に勢力を築くことになった。アズラエルとジブリールはすぐにジャミトフ達の前から姿を消した。ジャミトフは二人がいなくなってからバスクに声をかけてきた。
「どう思うか」
「あの二人ですか」
「そうだ。何処で切ればいいと思うか」
「ザフトを潰すまででしょう」
バスクは素っ気無くこう述べた。
「どうせそれまでに毛躓いています」
「そうだな」
「その後で。ロンド=ベルかネオ=ジオンにでも向けて捨石とすればよいです」
「所詮はその程度の連中だな」
「自分達はそうは思っていないようですが」
「我々を利用していると」
「そう思っているのでしょう」
「滑稽な話だな」
「自分達こそが利用されているとも知らずに」
「だが。かえって利用し易い」
「はい」
「全くの無能よりも小才の利く駒の方がな。精々使わせてもらおう」
「はっ」
「だが地球へは主力を向ける」
「主だったエース達もですな」
「そうだ。彼等にも召集をかけておけ」
「はっ」
「これでもう一度地球圏の覇権を握れればそれに越したこと
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