第百二話 血のバレンタイン
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「うん、頼む。じゃあ俺は緑の相手をする」
「了解」
「アムロ、周りは任せて」
クェスの赤いヤクトドーガが来た。ギュネイも青いヤクトドーガも一緒だ。
「俺もいるぞ、おい」
「あんたはミオちゃんと一緒にいたら?」
「何でミオなんだ?」
「それは何となくよ」
「あいつならゲンちゃんと一緒だぜ」
「ちょっと。ゲンちゃんって」
「あっ」
これは失言だった。クェスは思わず吹き出しそうになっていた。
「あんたが言うと。何か笑っちゃうじゃない」
「くっ、ミオの癖が移っちまったぜ」
「何だ、あんた等最近よく一緒にいると思ったら」
ジュドーがギュネイに突っ込みを入れる。
「癖まで似てきたのかよ」
「よっ、お熱い」
「似合いのカップルで」
「うるせえ、グダグダ言ってるとファンネル放つぞ」
ビーチャとエルの茶々に照れ隠しで言う。
「別にそんなんじゃねえよ」
「じゃあ何なんですか?」
「やっぱり気になりますよ」
「何となく波長が合うんだよ、あいつとは」
モンドとイーノに答える。
「へえ」
「あたし達とアムさんや美久さんやレトラーデさん達みたいのじゃなくてか」
「声じゃねえんだよ」
プルとプルツーにも言う。
「何かな。合うだよな」
「まあそういうのあるわよね」
ルーはそれに納得した。
「アムロ中佐だってレミーさんと馬が合うしね」
「まあな」
アムロはその言葉に少し苦笑した。
「一年戦争の時のミハルともな。合ったな」
「そうなんですか」
ファがそれを聞いて意外そうな顔になった。
「それはまた面白いですね」
「波長が合うのはな。あるな」
「確かに」
「本当にな。ミオとは合うんだよな」
「俺も実はビヒーダさんとな」
「あら、そうなの」
「何となくな。何でだろ」
実はジュドーもそうであった。
「不思議なモンだよな」
「そうよね」
「私も。かってはそうだったな」
クワトロも言った。
「今は違うが」
「クワトロ大尉も結構あるんですね」
「この人、また脛に傷多過ぎよ」
「酷なことを言うな、シモーヌ君」
「あら、御免なさい」
「で、クワトロ大尉」
「うん」
シュドーの言葉に顔を上げる。
「大尉も頼みますよ」
「うんわかった、では行くか」
三人が三機のガンダムに向かい他の者達が周りにあたる。戦いは本格的なものになってきていた。
「この動き」
カミーユは黒いガンダム、ガイアガンダムの動きに異様なものを見ていた。
「何だこれは。普通の強化人間のものじゃない」
「カミーユ、気をつけて」
「フォウ」
フォウの通信が入ってきた。
「この娘、私やロザミィとは違うわ」
「違う」
「ええ。細かいことはわからないけれど感触が」
「確かに」
それはカミーユも感じていた。
「この
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