第百二話 血のバレンタイン
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だぞ」
ブライトはケーラにも応えた。
「そしてザフトの市民達の為にも」
「責任重大だな」
「ところでザフトの指揮官ですけれど」
ビルギットが言ってきた。
「ラウ=ル=クルーゼっていうらしいですよ」
「クルーゼか」
「はい、何でもザフト軍きっての切れ者でエースだそうです」
「ザフトのか」
「そんなのを前線に送り込んでいるんですからやっぱり相当警戒しているんでしょうね」
「そうだな。なるべく彼等を刺激しないようにな」
「了解」
「丁度今ティターンズも来ましたし」
「むっ」
ブライトはトーレスの報告に顔を前に向けた。
「数は」
「およそ五百」
「あまり多くはないな」
「地球圏での戦いのダメージはかなり回復したと聞いたが」
「我々の存在を察知していなかったのか」
「どうなのだ」
「そこまではわかりませんが」
「敵艦の中にドゴス=ギア級はありません」
「アウドムラもアレクサンドリアもありません」
「ではサラミス級だけか」
「はい」
「モビルスーツもそうです」
「ティターンズの系列のものも木星の系列のものもありません」
「ジュピトリスの姿も見えません」
「どういうことだ!?」
「まさかブルーコスモスの軍か!?」
「彼等が」
ロンド=ベルの面々は次々に入って来る情報を聞いて顔を前に向けさせた。
「そういえば見たことのないガンダムに似た青いマシンが多いな」
「ああ」
それが前に展開しようとしていた。
「それに三機の。・・・・・・あれは」
「ガンダムか」
見れば三機の変わったガンダムもそこにいた。前面に出て来ている。
その中央には赤いモビルスーツがあった。そこに赤い髪と日に焼けた顔の若い男がいた。
「なあ」
彼は周りにいる三機のガンダムに声をかけていた。
「御前等、大丈夫なのか?」
いきなり彼等を気遣う言葉を口にした。
「初陣だけどよ」
「はい」
その中の一機から返事が返ってきた。
「やってみます」
「やってみますか」
赤い髪の男はそれを聞いて少し難しそうな顔になった。
「スティング」
緑のガンダムに声をかけた。
「御前はどうなんだ?」
「大丈夫ですよ」
青緑の髪の少年がそれに答えた。
「このモビルスーツなら」
「そうか。じゃあアウル」
「はい」
今度は青がかった銀髪の少年が答えた。
「御前はどうだ?」
「俺も大丈夫ですよ」
「じゃあ心配はいらないな」
「はい、隊長」
「このままプラントに突っ込みます」
「ああ、頼むぞ」
それからまた最初に声をかけたモビルスーツに声をかけた。
「ステラ」
「はい」
そこにいたのは金髪の少女であった。
「御前も頼むぞ」
「わかりました」
「ならいいんだがな」
だが彼はそれでも内心は別のことを考えていた
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