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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百二話 血のバレンタイン
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「彼等に」
「そうだ。連邦軍の中にもブルーコスモスに賛同する者がいたのだ」
ティターンズの時と同じである。
「彼等がその兵器ごとティターンズに加わっている。それもかなりの数だ」
「そうなのですか」
由々しき事態であった。連邦軍の戦力低下とティターンズの勢力伸張が同時に行われているのだから。
「おかげでこちらは今手薄になっている。とりわけブルーコスモスの拠点があった欧州が」
「深刻ですね」
「三輪長官を何とか宥めて太平洋の兵を少し欧州に向け、北アフリカの戦力を回して応急処置を取ったが。どうかな」
「よくあの三輪長官が首を縦に振りましたね」
「大変だったよ。岡長官やミスマル司令も協力してくれた」
「左様ですか」
「正直今地球は戦力が手薄だ。若しここで新しい敵が出て来たならば」
「守りきれない可能性も」
「また君達の手を借りることになるかもな」
「その時はお任せ下さい」
ブライトは強い声で応えた。
「そうした時の為の我々ですから」
「今君達はオービットベースに向かっているな」
「はい」
「ではそこからプラントへ向かってくれ」
「プラント」
「サザーランド提督の艦隊も向かっているがな。彼等だけでは心許ない」
「ではそちらにティターンズが」
「そうだ、ブルーコスモスの軍が向かっている」
長官の顔が暗いものになっていた。
「すぐにそちらに急行してくれ」
「わかりました。では補給が整い次第」
「うむ、頼むぞ」
バームとの戦いが終わっても彼等には休息はなかった。すぐに戦いに向かうことになったのであった。
「一難去ってまた一難ってやつだな」
ケンジがナデシコの娯楽室で呟いた。
「今度はティターンズですからね」
「連中も懲りないな。何時まで経っても」
「全くだ」
ミカ、アキラ、ナオトもそれぞれ言った。
「だからゼダンの門に今でも篭もっているんでしょうね」
アキトがそれに応えて言う。
「欧州から追い出して終わりじゃなかったですね、やっぱり」
「しぶとい奴等だぜ、全く」
ダイゴウジも忌々しげな顔であった。
「まあいい、何度でも叩き潰してやるぜ」
「しかしだ」
だがここで一平が口を挟んできた。
「どうした!?」
「暗黒ホラー軍団もいる。連中の相手もあるぞ」
「それにネオ=ジオンもな」
京四郎も言った。
「敵はまだまだ多い。ティターンズにばかり構ってはいられないのが現状だ」
「じゃあやっぱりこれからも敵を一つずつ潰していかなくちゃ駄目ですか」
「そうだ。さしあたってはホラー軍団といきたいがな」
バームとの関係からどうにも目が離せなくなっていたのだ。
「どうするべきか」
「ここでまた新しい敵が出て来たら厄介なことになるな」
「それだ」
京四郎はケンジの言葉に突っ込みを入れてきた。
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