第百話 スターライト=セレナーデ
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第百話 スターライト=セレナーデ
ケーン達が要塞内部に突入した時ロンド=ベルの面々はギガノスの主力を相手にしていた。
「ヘッ、甘いぜ!」
ダンクーガの断空砲が放たれる。それで数機まとめて消し飛ぶ。
「そんなものかよ!もっと来やがれってんだ!」
「また熱くなってるね、藤原中尉」
「そうだね」
バーニィがクリスの言葉に頷いた。
「それにしてももっと激しい戦いになると思ってたけど」
「案外そうじゃないわね」
「敵の動きも悪いし数も少ないし」
「どうしてかしら」
「それは多分敵の指揮官のせいだね」
「万丈さん」
万丈が彼等にそう言った。
「敵の今の指導者はドルチェノフ元帥」
「ああ、あの」
「連邦軍でも鼻つまみ者だったそうですね」
ドルチェノフはそれで有名だったのである。連邦軍の中では嫌われ者であったのだ。クリスの顔は露骨に嫌悪感が出ていた。
「そう、その彼が指導者なんだ。今のギガノスの」
「うわ」
「何かすごそう」
「そう、だから実際に凄いことになってるんだよ」
「ギルトール元帥じゃこんなふうに楽に勝てなかったかしら」
「多分ね」
「やっぱり。そう思うとラッキーかしらね」
「さて、それはどうかな」
「違うんですか!?」
「うん、かえって何をするかわからないからね」
万丈はバーニィにそう返した。
「ああしたタイプは追い詰められるとね」
「実際今かなり追い詰められていますよ」
「移動要塞だってあの調子ですね」
「下手すると大変なことをしでかすな」
「大変なこと」
「それを防ぐ為に僕達がいるんだけれどね。じゃあやるか」
「はい」
「けどあれを言うにはちょっとタイミングが」
「ははは、僕だっていつも同じことはしないさ」
「じゃあ何を」
「目の前の敵を倒すだけさ。勝平君」
「おうよ」
勝平がそれに応える。
「派手にいくとするか」
「万丈さん、もう派手にやってるよ」
「そうですよ、勝平今も無茶やって」
「無茶やるのが戦いってやつなんだよ」
ザンボット敵陣に斬り込んでいた。そしてグラップを手に暴れ回っていた。
「では僕も」
ダイターンの額に手を当てる。
「サンアタック!?」
「そうさ、けれど今回のサンアタックはちょっと違うよ」
恵子に対して言う。そしてサンアタックを放った。
「喰らえ、サンアタック乱れ撃ち!」
日輪の輝きがその額から無数に放たれる。それで敵を屠っていった。
「まあざっとこんなものさ」
「凄い・・・・・・」
「何か私達も負けていられないわね」
バーニィとクリスは驚きを隠せなかった。
「じゃあこっち戻ってくれよ」
ここでキースが彼等に声をかける。
「キースさん」
「コウもいるけどさ。大変なんだよ」
「了解」
「
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