第百話 スターライト=セレナーデ
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っちこそ覚悟はいいかい?」
「まだだ!」
またしても逃げ出した。だがミンはそれをあえて追わなかった。
「どっちにしろあいつはもう終わりさ」
不敵な笑みを浮かべてこう述べた。
「後は主役に任せるか」
そして格納庫に帰って行った。この頃ギガノス軍はその様子を一変させていた。
「もう終わりだな」
「ああ」
ギガノスの将兵達は次々と武器を投げ捨てていく。
「馬鹿な話だ、あの様な男の為に戦っていたとは」
「ギルトール元帥ならともかく。あの男の為に戦うことはない」
そう言いながら武器を捨てていく。
「ドルチェノフは最早我々の指揮官ではない」
「投降するぞ、こんな馬鹿馬鹿しい戦いはもう終わりだ」
「了解」
ギガノスの将兵達は戦いを止め投降する。こうしてギガノスは終わった。
だが戦いはまだ終わってはいなかった。只一人諦めようとしない男がいたからだ。
「ええい、誰かおらんのか!」
ドルチェノフは要塞の中を見回しながら喚いていた。
「敵が迫って来ているのだぞ!謀反人が来ているのだぞ!」
だがどれだけ喚いても返事はなかった。基地の中は静まり返っていた。
「早く始末しろ!プラート大尉を倒せ!SP隊、行け、行くのだ!」
それでも返事はなかった。いい加減彼も痺れを切らした。
「ヌウウ、どいつもこいつも舐めくさりおって!」
これは完全な逆恨みであった。
「ならばよい!わしがこの手で!」
さっきの場所とは別の格納庫に向かう。そしてそこから巨大なメタルアーマーに乗って姿を現わしたのであった。
「フハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
彼はあのギルガザムネに乗って出撃してきた。
「奸賊共!何時までもエース面はさせんぞ!」
基地の中に出る。丁度その前にプラクティーズ達のマシンがいた。
「ドルチェノフか!」
「そうだ!」
彼等に答える。
「小童共、覚悟はよいか!」
「覚悟するのは貴様だ!」
「ギルトール元帥の仇、覚悟!」
三機は連携しながらギルガザムネにかかる。だがこの三人でもこの巨大な怪物の相手にはならなかった。
「無駄なことを!」
三人をその巨大な刀で蹴散らす。忽ちのうちに三機の青いマシンが宙に舞った。
「クッ!」
「何という強さだ!」
さしもの三人も声をあげる。
「覚悟はよいか!」
「待て!」
だがここで三人の後ろから声がした。
「ムッ!?」
「ドルチェノフ、遂に姿を現わしたな」
「その声は」
「そうだ、私だ」
ファルゲン=マッフがゆっくりと姿を現わした。
「遂にこの時が来た。ギルトール閣下の御無念を晴らす日が」
「プラート大尉か・・・・・・」
「大尉殿!」
「御前達は下がれ」
マイヨはまず三人に対して言った。
「ですが」
「この男は私がやる」
マイヨの声はこれまでになく強
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