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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百話 スターライト=セレナーデ
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インから飛び降りた。そして彼を追うのであった。
ドルチェノフは基地の中を遁走する。ミンはそれを追う。追われるドルチェノフは通信室に逃げ込んだのであった。
「通信室かい」
ミンはそれを見てニヤリと笑った。
「これは。使えるかもね」
そして通信室に入った。中には将兵達はおらずドルチェノフが顔を紫色にして立っているだけであった。
「ここまで来たか」
「あんたに聞きたいことがあってね」
「聞きたいことだと!?」
「そうさ」
ミンは答えた。
「ギルトール元帥のことをね」
ここで彼女はこっそりと部屋の通信のスイッチを入れていた。だがドルチェノフは狼狽していてそれには気付いてはいなかった。これが大きく動く元となった。
「あれはプラート大尉の仕業だ」
彼は慌てふためいた声で言う。その声には威厳も何もない。
「あたしも今まではそう思っていたさ」
ミンはそれに答えた。
「けどね、おかしいんだよ」
「何がだ!?」
「どうもそこに居合わせた奴がいるらしくてね」
「どういうことだ」
「そいつが真犯人じゃないかなって思うんだけど」
「知らぬ、そもそもあいつは死んだ筈だった」
「あいつって!?」
「プラート大尉だ。それなのに何故」
「それはねえ」
ミンはわざと隙を作った。構えていたライフルを下ろす。
「今だ!」
ドルチェノフはそれを見逃さなかった。すかさずミンにタックルを浴びせる。そして転がったライフルを奪い取った。
「ワハハハハハハハハハ!形勢逆転だ!」
ミンにライフルの照準を合わせて勝ち誇る。ミンは床に腰を落としていた。
「わしに逆らった罪だ!死刑だ、死刑!」
「ちょ、ちょっと待っておくれよ!」
ミンはさらに芝居を続けた。
「何だ!?命乞いか!?」
「違うよ。最後に聞きたいんだ」
「最後に」
「そうさ、ことの真相をね。実際のところはどうなんだい?」
「フン、教えてやろう」
ドルチェノフは勝ち誇った声でそれに応じる。
「ギルトール元帥を殺したのは」
「ギルトール元帥を殺したのは」
「ズバリこのわしだ!」
彼は勝ち誇った顔のまま言い切った。
「元帥がマスドライバーを使用しようとしなかったからだ!だがわしは私利私欲でそれをしたのではない!ギガノスの為にしたのだ!わかったか!」
「ふうん、やっぱりね」
「では覚悟はいいか」
「ああ、あんたがね」
「何っ!?」
「実はね、放送のスイッチを入れていたんだ」
「何だと!?」
「全軍に向けてね。つまりここでのあんたとあたしの会話は全部流れているんだ」
「馬鹿な!そんなことがあってたまるか!」
「本当のことさ。今の話だってね」
「クッ!」
「もうあたしの仕事は終わったね」
ミンはすっと動いた。そしてライフルを蹴り上げて奪い返す。
「さあ、そ
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