第百話 スターライト=セレナーデ
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「クインシィ、あんたはこのまま帰るのか?」
「そうだが」
「じゃあ皆に伝えてくれ。ちょっと行って来るってな」
「家族を救いにだな」
「ま、まあな」
クインシィまで言ったので少し顔を赤らめさせた。
「宜しく頼むぜ」
「わかった」
「で、タップとライトはお袋を頼む」
「おうよ」
「レディーファーストってとこだな」
「じゃあ行くか」
「ちょっと待てよ、おい」
だがここでデュオが声をかけた。
「俺達はどうするってんだよ」
「あっ、忘れてた」
「忘れてたってな、おい」
「御前等は御前等でやってくれないか?」
「では陽動に回らせてもらうぞ」
ウーヒェイが提案してきた。
「それでいいな」
「ああ」
「ベン軍曹はタップさん、ライトさんと一緒にナデシコに戻って下さいね」
「わかりました」
「では早速行くとするか」
「わかった」
ヒイロがトロワの言葉に頷いた。こうして彼等はそれぞれ動きはじめたのであった。
その頃マイヨ達はドルチェノフの元に突き進んでいた。そしてそれは当の本人が最もよくわかっていた。
「総統!最後の防衛ラインが突破されました!」
「う、うろたえるな!」
そう言う本人が一番うろたえていた。
「まだSP隊がいるではないか」
「そ、そうでありました」
部下はその総統に言われとりあえずは落ち着きを取り戻した。
「でだ」
「はい」
「貴様、行って来い」
「えっ!?」
「聞こえなかったのか、貴様がプラート達を止めて来いと言ったのだ」
「ほ、本官がでありますか!?」
「そうだ!こんな時にこその側近であろう!」
「総統はどう為さるのですか!?」
「わしは転進する!そしてその間に態勢を立て直す!」
つまり逃走するということである。
「よいな!何としても奴等を討ち取れ!」
「無理です!相手はギガノスの鷹です!」
「最初からそんなことを言ってもどうにもならんわ!さっさと行け!」
自分は席を慌しく立ち上がった。そのまま扉へ駆けて行く。
「健闘を祈る!」
「総統閣下ーーーーーーーーーっ!」
部下を見捨てて逃げ出した。彼はそのまま格納庫に向かう。
格納庫に辿り着いた。しかしその瞬間に格納庫が破壊され一機の赤いメタルアーマーが出て来た。
「おや、運がいいねえ」
そのメタルアーマー、スタークダインから女の声がした。
「こんなところで御面会とはね」
「貴様、まさか」
「そう、そのまさかさ」
ミンはそう答えた。
「ドルチェノフだね」
「・・・・・・・・・」
答えはしない。答えなくてもばれているのがわかっていたからだ。
「そろそろ年貢の納め時だよ。覚悟しな」
「クッ!」
彼はまた背を向けて逃げ出した。格納庫から去ろうとする。
「待ちな!」
ミンはそれを見てスタークダ
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