第百話 スターライト=セレナーデ
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さん、お母様は無事ナデシコに辿り着かれました」
「そうか」
ルリのその言葉に頬をほころばせる。
「ハッピーエンドってやつだな」
「戦いはまだまだ続くけれどな」
「まあそれもどんどんハッピーエンドにしていくさ」
「よし」
「じゃあ次いってみよう」
ギガノスとの戦いは大団円で終わった。ケーンもリンダもマイヨも満足のいく形でその戦いを終えたのであった。
「ハハハ!そうだよ、そう!」
ナデシコの格納庫でゴルディマーグが上機嫌で話をしていた。
「あんた、話がわかるじゃねえか!」
「全くだよ、こっちだってそれが嬉しいよ」
見ればミンと話をしていた。彼女もちゃっかりとロンド=ベルに加わっていたのであった。
「ロンド=ベルつったら何か堅苦しいイメージがあったんだけどね」
「そんなことはナッシング!至ってノリのいいポジティブな面々ばかりだぜ!」
ハッターもいた。ミンは彼等と見事に打ち解けていたのである。
「酒もあるし美女もいる!」
「えっ、酒!?」
「それは聞き捨てならないね」
そこへベッキーとシモーヌもやって来た。
「酒とくればねえ」
「あたし達がいないと」
「ちょっと待った」
ミンはここで気付いた。
「ええと、あんた」
「ハッター軍曹と呼んでくれ」
「嘘嘘、ハッちゃんでいいから」
「こらフェイ!」
茶々を入れてきた。フェイに噛み付く。
「ハッちゃんと呼ぶのは止めろと何回も言っているだろう!」
「だってハッターなんて名前愛嬌がないんだもん」
フェイも慣れたものでしれっとしている。
「だからハッちゃん。可愛いでしょ」
「ヌウーーーーーーーーッ!俺はアーム=ド=ザ=ハッター軍曹だ!いい加減に覚えるのだ!」
「長いからやだ!」
「何という口の減らない女だ!いつもいつも!」
「・・・・・・いつもこんなのかい?」
ミンは隣に来たシモーヌに尋ねた。
「ああ、そうだけど」
「騒がしいね、どうも」
「まっ、そのうち慣れるから」
「グン=ジェム隊も似たようなもんだって聞いてるけど?」
「まあね」
ベッキーの言葉に頷く。
「確かに。あそこも騒がしかったね」
「けど悪い気はしないだろ?」
「ああ」
その言葉に頷く。
「あの時とは面子が違うけどね。上手くやれそうだよ」
「あのハンサムな大尉さんともかい?」
「な、何言ってんだよ」
シモーヌのからかい半分の言葉に顔を赤くさせる。
「あたしは別にね」
「けどあの大尉さんは渋いねえ」
「あんなのが側にいたら。惚れるのも無理はないよ」
「・・・・・・まあね」
結局ミンもそれを認めた。
「あれだけ一途だとね。思わず」
「けど大尉の方はそれには気付いてないみたいだね」
「じゃあ気付かせてやるよ」
ミンはそう言ってニヤリと笑った。
「絶対に
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