第百話 スターライト=セレナーデ
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そこにティターンズの艦隊が向かっているらしいのだ」
グローバルが出て来た。
「ティターンズがかよ」
「ティターンズは今ブルーコスモスを取り込みました。彼等は何処からかコーディネイターの存在を聞きつけその存在を深く憎悪しています」
「つまりティターンズと同じ連中ってことかよ」
「そうなります」
この言葉には一理あった。ティターンズはアースノイド至上主義でありスペースノイドを嫌悪していた。もっともそれは多分に建前であり実際には強化人間を開発し、ジオン共和国と関係が深かった。今では木星の勢力やクロスボーン=バンガードまで取り込んでいるのだから。
「そのブルーコスモスの艦隊が向かっている模様です」
「ったく。連中も地球から追い出されたってのによくやるぜ」
「だがそれを放置するわけにもいくまい」
「ああ。じゃあ今度はバームとそっちだな」
「うむ」
「何でもやってやるぜ。こうなったらよ」
「私もな」
マイヨもそれに応えた。
「共に戦わせてもらおう。一連の戦いについて思うところができた」
「旦那・・・・・・」
「兄さん・・・・・・」
「ギルトール閣下はあの青い地球のことを最後まで想っておられた」
地球の方を見て言う。
「あの美しい地球を。破壊してはいけないと」
少なくとも彼はギレン=ザビではなかった。目的の為には手段を選ばない冷酷な男ではなかったのだ。だからこそマイヨは彼に心酔し、多くの将兵がギルトールについたのだ。
「私はこれからその為に戦おう。それが閣下の大義だと思うから」
「目覚めたってわけだな」
「そういうことになるな」
ケーンの言葉にすっと笑う。
「まさか。貴様に教えられるとは思わなかったがな」
「俺だと不満なのかい?」
「いや、ケーン=ワカバ」
マイヨはここでケーンの名を呼んだ。
「御前は器の大きい男だ。私がそれに気付かなかっただけだ」
「何か褒められると照れるな」
「リンダを任せられるな、安心して」
「おっ」
「もう、兄さんたら」
「そして私の背中も。いいな」
「ああ、任せておけ」
「大尉殿!」
そこにプラクティーズの面々もやって来た。
「御前達」
「我等も御一緒させて下さい!」
「大尉殿と共に!」
「いいのだな、それで」
マイヨはそれを拒むことはしなかった。拒もうとも彼等は来るとわかっていたからだ。
「はい!」
「どの様な戦いになろうとも我等三人!」
「大尉殿と共に!」
「わかった、ではこれからも頼むな!」
「はい!」
「後ろはお任せ下さい!」
「おいおい、それは今俺が任せられたばかりだってのに」
「じゃあおめえはリンダちゃんを守りな」
「そうそう、ナイトとしてね」
「タップ、ライト」
二人はナデシコのモニターから彼に声をかけてきていた。
「ケーン
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