第九十九話 非情!ドラグナー対ドラグナー
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それが間違いであった。ドルチェノフはロンド=ベルの今の攻撃が陽動であると読んでいなかったのだ。
衛星は発電所に向かっていた。そして見事に衝突した。
「作戦成功です」
ルリはそれを確認して静かに言う。
「敵移動要塞の出力、低下していっています」
「やったわ!」
ユリカがそれを見て喜びの声をあげる。
「これで勝てます!」
「はい」
ルリはその言葉に頷く。だがそれはドルチェノフにとっては晴天の霹靂であった。
「どうしたのだ!」
急激に出力を低下させる移動要塞を見て声をあげる。
「これは只事ではないぞ!」
「閣下!」
そこに部下達が慌ててやって来る。そして報告した。
「発電所が破壊されました!」
「何だと!」
「廃棄衛星が衝突して。それで跡形もなく・・・・・・」
「馬鹿な!そんな筈が・・・・・・」
それを聞いて絶句してしまった。
「有り得るものか!」
「いえ、本当です!」
「このままでは移動要塞が・・・・・・」
「おのれ!」
「閣下!」
「今度は何だ!」
また報告に来た別の部下に怒鳴り声で返す。
「敵が接近しております!」
「何、敵だと!」
「こちらに投降して来たケーン=ワカバが。仲間達と共に!」
「何ということだ!」
「おらおら!当たると痛えぞおーーーーーーーーーっ!」
ケーンは周りにいるギガノスのメタルアーマーを切り飛ばしながら要塞に突き進んでいく。既に出力の落ちた要塞からは迎撃はない。
「物凄いスピードです!」
「ガンダムも五機います!」
「ガンダムまでか!」
「ターゲット確認。排除する」
ウィングゼロカスタムの翼が舞い剣が振られる。それでメタルアーマーが一機真っ二つになる。
「う、うわ、脱出を!」
パイロットはかろうじて脱出に成功する。ヒイロはそれを見て呟く。
「それでいい。無駄に命を減らすな」
「随分と優しいんだな」
そんな彼にライトが声をかける。
「もっとばっさりといっちまうと思ってたけれどね」
「俺達の敵は彼等ではない」
ヒイロはそれに対して静かに返す。
「敵は。あの中にいる」
そして要塞を指差す。
「そうだな」
「行こうぜ、凱さん達はもう突入しているんだろう?」
「いや、今からだ」
タップに応える形で凱がモニターに現われた。
「向こうは俺達にはまだ気付いていないがな」
「そうか。では都合がいい」
ヒイロはそれを聞いて呟く。
「行くか」
「既に突入準備は完了しています」
「中で派手に暴れてやるぜ!」
ボルフォッグとゴルディマーグが言った。
「マイクもいっくもんね〜〜〜〜〜っ!」
「なあマイク」
タップが目を燃え上がらせるマイクに対して尋ねる。
「何!?」
「おめえのブラザー達もそこにいるんだよな!」
「ノー!ブラザー達は今
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