第九十九話 非情!ドラグナー対ドラグナー
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?」
「何を言いたいのかはわからないが」
堅物のマイヨには気付かないものもあった。
「だが。共に来てくれる同志になりたいのなら歓迎する」
「同志かい」
「違うのか?」
「いや、同じさ。じゃあ行くかい」
「大尉殿!」
プラクティーズの面々もマイヨに対して言う。
「同志達が戦闘に参加しております!我等も!」
「うむ」
それに頷く。そして突貫する。
「行くぞ」
「了解!」
彼等とミンもまた要塞に向かって言った。その頃戦いは既にはじまっていた。
「ええい、何をやっておるか!」
ドルチェノフは迫り来るロンド=ベルと連邦軍、そしてマイヨの同志達の攻撃を前にして怒鳴り散らしていた。
「所詮は烏合の衆だ!蹴散らしてしまえ!」
「しかし閣下!」
そんな彼に部下が言う。
「敵軍はあまりにも強く」
「そんな言い訳は聞きたくもないわ!」
今度は部下にあたってきた。
「早く何とかしろ!その為の移動要塞だろうが!」
「しかし閣下、敵は我等の動きを読み」
「ええい、黙れ!」
最早指揮どころではなかった。
「今どういう状況かわかっておるのか!敵はもうすぐそこまで来ているのだぞ!」
「しかし射程内にはおりませんので」
「黙れと言っている!早く何とかせんか!」
その間にもギガノス軍は次々と撃墜されていく。中にはマイヨの同志達に投降する者までいた。戦局は明らかにドルチェノフにとって不利となっていた。
「さて」
グローバルは戦局をマクロスのブリッジから眺めていた。
「戦いは今の所は優勢だな」
「はい」
ここでモニターにヘンケンが現われた。
「我々の戦術に対して戸惑っているようです」
「しかも指揮系統が混乱しているか」
「どうやら」
「そしてホシノ少佐」
「はい」
今度はルリがモニターに姿を現わした。
「そちらの準備は出来ているかな」
「何時でも可能です」
「そうか、可能か」
「しかしまだその時ではありません」
ルリは静かにこう述べた。
「まだこちらに完全に引き付けていません」
「そうだな。だが時が来れば」
「はい」
ルリは頷いた。
「その時こそ仕掛けます」
「頼むぞ」
「敵主力、我々に向かって来ます」
クローディアが報告する。
「残りを友軍、そしてギガノスの反乱軍に向けております」
便宜上マイヨの同志達をそう呼んでいるのだ。
「移動要塞もこちらに向かっております」
「そうか、いよいよだな」
「じゃあ」
「うむ、頼む」
「わかりました」
ルリは頷いた。そして衛星が動いた。
「倒せ!奴等を倒せ!」
ドルチェノフはロンド=ベルしか目に入ってはいなかった。
「奴等さえ叩けば後はどうとでもなる!」
「閣下、他の備えは」
「そんなものは後回しよ!とにかく奴等を何とかするのだ!」
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