第九十九話 非情!ドラグナー対ドラグナー
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っ」
ライトが声をあげた。
「うちとギガノスの戦いがはじまったな」
「遂にかよ」
「そういやよ」
ケーンは戦いがはじまったと聞き思い出した。
「何だ?」
「廃棄衛星はどうなったんだ?おめえがコントロールしてるんじゃなかったのか?」
「ああ、あれはルリちゃんに回った」
「ルリちゃんにか」
「俺は御前を連れ戻さなくちゃならなくなったからな。変わってもらったんだ」
「そうだったんだ」
「そういうことです、アオバ少尉」
「おろっ」
「噂をすれば」
ルリがドラグナーのモニターに姿を現わした。
「こちらはお任せ下さい」
「要塞にぶつけるのか?」
「いえ」
だがルリはそれは否定した。
「それですと少尉のお母様にも危害が及びますし無闇に犠牲者を出すことになりますので」
「しないのか」
「そのかわりに発電所を狙います」
「発電所って?」
「先程発見したのです。移動要塞のエネルギー源である発電所が近辺にありました」
「そんなものまであったのかよ」
「まずそれを潰そうってな」
「決まったんだよ」
「へえ」
「今はそれの陽動の為に要塞近辺に進出しています」
「で、発電所が破壊されたら」
「俺達が要塞に突入ってわけ」
「成程、そうなのか」
「わかったな、じゃあ行くぜ」
「ああ」
ケーンはタップとライトの言葉に頷く。
「もう現場には凱さん達が向かっているしな」
「俺達も合流して」
「よし!」
ケーンはもうギガノスのケーンではなくなっていた。ロンド=ベルのケーンに戻っていた。
「ただ、ナデシコに帰ったら覚悟はしておけよ」
「修正か?」
「ああ、ダグラス大尉がカンカンだからな」
「一発は覚悟されておいて下さい」
「まあ仕方ねえか。馬鹿やったし」
「修正で済むだけいいさ」
「本来なら軍法会議ものだからな」
「そうだな。まあそれは置いておいて行くか」
「よし」
「俺達もな」
「はい」
ヒイロ達もそれに続く。八機のマシンが今要塞に向かった。
「ロンド=ベル、見事な者達だ」
マイヨはその後姿を見て言った。
「彼等こそが。閣下の愛された青い地球を守る者達なのかも知れないな」
「えらく高く評価してるんだね」
「何度も剣を交えたからな。わかる」
ミンにそう返した。
「どうやら私もそれは同じようだしな」
「共感しているのかい?」
「それは否定しない」
マイヨはそれを認めた。
「だが今の私は」
意を決して要塞を見据える。
「大義を果たす・・・・・・。閣下の仇を!」
「いい目をしてるね」
ミンはそんなマイヨを見て言った。
「そんな目をした男に会ったのは。はじめてだね」
「!?」
「なあ、プラート大尉」
マイヨを見ながら声をかける。
「あんたに。ずっと付いて行っていいかい
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