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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第九十九話 非情!ドラグナー対ドラグナー
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マイヨは出撃した。そのまま要塞へ向かう。
暫く飛んだ時だった。目の前に一機のメタルアーマーがやって来た。
「あれは」
それはドラグナーであった。一直線にこちらに向かって来る。
「ケーン=ワカバか」
「ギガノスの旦那だな」
「如何にも」
マイヨはそれに答えた。
「だが今は貴様の相手をしている暇はない。悪いが」
「こっちはそういうわけにはいかねえんだよ」
「やるつもりか」
「おう、覚悟しな」
ケーンはレーザーソードを抜いてきた。
「あんたをここから先に行かせるわけにはいかねえんだ」
「止めておけ」
「何だと!?」
「いつもの貴様ではない。それでは私の相手にはならない」
「うるせえ」
「その言葉にもだ。迷いがある。そんなことでは私は倒せぬぞ」
「それでもやらなくちゃいけねえんだよ」
ケーンはそれでも向かって来た。
「あんたを倒さなければ俺はなあ」
「何の事情があるかは知らないが」
それを受けてマイヨもレーザーソードを抜いた。
「ならば私も」
「やってやる!」
ケーンも迷いながらそれに応じ返した。
「さもなきゃどうにもならねえんだ!」
「おい、ちょっと待て!」
だがそこに二機のメタルアーマーがやって来た。
「ケーン、そこにいたのかよ!」
「全く、探したぞ」
「タップ、ライト」
二機のドラグナーであった。彼等も来たのだ。
「おいケーン、本当にギガノスに投降しちまったのかよ!」
「何かわけがあるんじゃないのか?」
二人はそれぞれケーンに問う。
「何かあるのなら話してみろ」
「俺達だっているしな」
「それは・・・・・・」
「お袋さんのことか?」
「なっ」
タップの言葉に思わず声をあげる。
「それは・・・・・・」
「どうやらその通りらしいな」
ライトにはすぐにわかった。
「なあケーン」
タップはそのうえで言う。
「お袋さんが捕まってるのならな、助け出せばいい」
「そうさ、ドルチェノフもお袋さんを殺したりはしないさ」
「何でそんなことがわかるんだろ」
「あのな、御前よく考えてみろ」
タップが彼に対して言う。
「何で今までお袋さんが生きていたんだ?」
「それは」
「確かにギルトール元帥は捕虜に対しては寛大だったがな」
「ああ」
ライトの言葉に頷く。
「けれどそれだけじゃない。今のドルチェノフが御前のお袋さんを生かしているのは利用価値があるからだ」
「利用価値」
「まずは御前を寝返らせる為だ」
ライトはまずそれを指摘した。
「そして」
「そして!?」
「俺達への工作だ。停戦を呼び掛けて戦意を削ぐ為のな」
「まっ、そんなとこだろうな」
タップもそれを聞いて頷く。
「その為に御前のお袋さんを利用しているんだ。間違いねえな」
「そうだったのか」

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