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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第九十九話 非情!ドラグナー対ドラグナー
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「御一人では危険です、ここは我等も」
「いや、これは単なる偵察だ」
マイヨはそう言って彼等をまずは落ち着かせた。
「私一人で充分だ」
「ですが」
「今はここに待機しろ」
「大尉殿」
「これは命令だ。よいな」
「は・・・・・・はい」
「畏まりました」
命令という言葉を聞いて姿勢を正して返礼する。彼等もまた軍人である。命令というものの重みがわかっていた。だからこそそれに従うしかなかったのだ。
彼は一人格納庫に向かった。しかしそこに一人の女が待っていた。
「やあ」
「卿は」
「遅かったじゃないか。待ちくたびれたよ」
「どうしてここにいる」
マイヨはその女、ミンに問うた。
「何って面白そうなことを考えてるみたいだからね」
「卿には関係ないことだ」
彼はそう返した。
「これは私の問題だ。それにただ偵察に行くだけだ」
「偵察、ねえ」
「何がおかしい」
ミンが悪戯っぽく笑ったのを聞いてこう返す。
「ただの偵察にしてはたいそうな装備じゃないか」
彼女はマイヨのファルゲン=マッフを見てこう言った。
「レールカノン砲にデュアルミサイルポッド、七五ミリハンドレールガン、白兵戦用レーザーソード・・・・・・。あんたの腕なら戦艦の二、三隻なら落とせるってモンだ」
彼女はマイヨが何をするのかわかっていたのだ。
「ねえ大尉さん」
「何だ?」
「あたいを連れて行く気はないかい?」
「卿をか」
「そうさ、役に立つよ」
ニヤリと不敵に笑ったがその目は普段の彼女のものとは違っていた。
「どうだい?」
「悪いが」
しかしマイヨはそれを断った。
「どうしだい!?」
ミンはマイヨが拒絶の言葉を述べたのを見てくってかかる。
「こう見えてもあたいはグン=ジェム四天王の一人だよ」
「それは知っている」
「並の男よりか役に立つと思うよ、それでもかい」
「それでもだ」
そう言われてもマイヨの心は変わらなかった。
「私一人で行って来る。いいな」
「あんた・・・・・・」
「心配は無用だ。私はまだ死ぬつもりはない」
これは本音であった。今回はただ移動要塞の感触を確かめるだけだったのだ。彼はドルチェノフを倒すまでは死ぬつもりはなかったのだ。
「だからだ。ここでプラクティーズや同志と共にいてくれ」
「フン、わかったよ」
ミンは観念してこう返した。
「そこまで決意があるんならね」
「済まない」
「しかしね」
今度は心からニヤリと笑った。
「あんた、いい男だね。惚れちまいそうだよ」
「私にか」
「ああ。この戦いの最後までお互い生きていたらデートでもしないかい?」
「楽しみにさせてもらおう」
「言ったね、じゃああたいは何があっても生き残るからね」
「それは私もだ」
「約束だよ、じゃあね」
「うむ」

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