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戦国異伝
第六十八話 足利義昭その八
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であたってですか」
「そうじゃ。できるか」
「わかりました」
 これが生駒の返答だった。
「さすれば。三好も松永もこちらの手をほぼ汚さずに」
「頼むぞ。わしはこの上洛で兵を失うつもりはない」
 信長は言うのだった。
「これからより大きな勝負があるからのう」
「武田、上杉でしょうか」
 生駒はすぐに信長にこの両家の名を出して問い返した。
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