暁 〜小説投稿サイト〜
戦国異伝
第六十八話 足利義昭その一
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
高く評価していた。そのうえでの言葉である。
「あれだけの方はそうはおられません」
「そうした盟友までいて何故動かぬのじゃ」
 義昭は腕を組み言う。
「あの者は一体」
「戦には興味がありませぬ故」
 それが為だとだ。義昭に義景のことを話す明智だった。
「ですから」
「一向一揆がどうとか言っておったが」
「それも確かにありますが」
 越前のすぐ北は越中だ。そこは一向一揆の拠点の一つでもある。
 そこにあるからだ。確かに朝倉は動きにくかった。しかしだった。
 義景はそれを口実にして動かないとだ。明智は看破していた。そのうえで義昭に話すのだった。
「あの方はそもそもです」
「兵を動かすつもりもない」
「間違いなくそうです」
「ふん、所詮はそうした者か」
 義昭はその義景について吐き捨てる様にして述べた。そのうえでだ。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ