第六十八話 足利義昭その一
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高く評価していた。そのうえでの言葉である。
「あれだけの方はそうはおられません」
「そうした盟友までいて何故動かぬのじゃ」
義昭は腕を組み言う。
「あの者は一体」
「戦には興味がありませぬ故」
それが為だとだ。義昭に義景のことを話す明智だった。
「ですから」
「一向一揆がどうとか言っておったが」
「それも確かにありますが」
越前のすぐ北は越中だ。そこは一向一揆の拠点の一つでもある。
そこにあるからだ。確かに朝倉は動きにくかった。しかしだった。
義景はそれを口実にして動かないとだ。明智は看破していた。そのうえで義昭に話すのだった。
「あの方はそもそもです」
「兵を動かすつもりもない」
「間違いなくそうです」
「ふん、所詮はそうした者か」
義昭はその義景について吐き捨てる様にして述べた。そのうえでだ。
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