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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第九十七話 私が守りたかったもの
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俺とカナンが教えられていたのはリクレイマーの一方的な理屈だったんです」
勇がそれに答える。
「つまり、脱走したい人・・・・・・逃げ回りたい人の考え方だった」
「そうね」
当のカナンがそれに頷く。
「オルファンの抗体になれば悲しいことはなくなると信じてた」
「現実逃避の思想だな」
「そうだな」
ナンガとラッセがそれを聞いて言う。
「考えてもみて下さい。オルファンは自分独りだって宇宙に出られるのにどうしてアンチボディなんかが必要だったのか。何故リクレイマーの侵入を許したのか」
勇は言う。
「オルファンにとって人間が必要だってことか?」
カミーユがそれを聞いて問う。
「姉さんも言ってました。グランチャーだってブレンと同じように感情があるって。ですからオルファンだって」
「気持ちを通わせて話が出来るってこと?」
「おそらくは」
カントがヒギンズに答える。
「オルファンは決して悪ではないのですから」
「そういうことだな」
友の言葉にナッキィが頷いた。しかしそれを聞いたキリーが言った。
「おいおい、本気で言ってるのかよ。あれと一体どうやって話をするんだ?」
「私オルファンの女の子の声を聞いたわ」
そんな彼にヒメが答える。
「寂しいって泣いている姿も見ました。だから、私話し合いは」
「ヒメちゃん・・・・・・」
「オルファンは誰かに側にいて欲しいって思っているわ」
「だが本来その役目はオルファンの対になる存在、ビー=プレートと呼ばれているものの筈なんだが」
獅子王博士は腕を組み、考えながら述べた。
「ビー=プレート?」
アムロがそれに問うた。
「それは理論上の存在でそれが何であるかは見当のついておらんが」
「そうなんですか」
「彼女は宇宙の迷子なのよね」
「同時にブレンやグランチャーの母でもあるんだ」
ヒメと勇はそれぞれ言った。そして勇はまた言う。
「それに賭けてみません?」
「しかし」
だがブライトはその言葉に難色を示していた。
「具体的に我々は何をすればいいのだ!?」
「おそらく我々がオルファンを停止させようとすればリクレイマーもグランチャーを動かすだろう」
シナプスも言った。
「そしてグランチャーを退けたとしてもオルファンが停止するとは限らないか」
「そいや、んなことないよ!オルファンはきっと僕達の話を聞いてくれるよ!」
ケン太は深刻な顔になったシーブックに言った。
「とケン太は言うが何を考えているかわからん奴が相手だからなあ」
「まあ出たと勝負って感じ?他に方法もないし」
「分の悪い賭けだね、こりゃ」
グッドサンダーの面々は相変わらずの調子であった。
「なら降りる?」
「生憎分の悪い賭けは嫌いじゃないんでね。それだけ言えばわかるだろ?」
「じゃあ決まりだな」
「ああ
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