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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第九十七話 私が守りたかったもの
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のであった。
バルマー軍はオービットの戦いの後一時太陽系から退いていた。そしてそこで軍の再編成にあたっていた。
「ポセイダル軍は完全に母星に帰りました」
「うん」
マーグは部下の報告に頷いた。
「そしてロゼ様の御回復は順調です。暫くすれば復帰できるものと思われます」
「くれぐれも無理はしないように伝えてくれよ」
「はい」
「ロゼは頑張ってくれている。彼女がいないと私も非常に困るからね」
「わかりました。それではその様に」
「そして司令」
「何だい?」
「ハザル様の件ですが」
「うん、こちらへの要請だったよ」
「要請?」
「彼の軍から脱走兵が出たらしくてね。地球圏に向かって来ているらしい」
「地球にですか」
「青い新型のマシンらしい。彼を見つけ次第すぐに撃墜してくれとのことだ」
「それならばハザル様がされればいいと思いますが」
「御言葉ですが私もそう思います」
部下達は口々に言った。どうやら彼等はハザルという男に対してあまりいい印象を抱いてはいないようである。
「まあそういうことは言わないことだ。何処に目があるのかわからない」
「おっと」
「これは失礼」
マーグは部下には優しい男である。だからあえて罰することはなくこうやんわりと忠告するだけに留めたのだ。
「とりあえず今は戦力回復に専念したい」
「はい」
「といっても今の我が軍の状況ではそれも困難かな」
「第四、第七艦隊に続き第三艦隊も消息を絶ちました」
「本国への兵の補充と再編成の要請も返事がありません」
「厄介なことだ。今我々の手にあるのは第一、第二、第五、第六、そして私の第八艦隊だ」
「はい」
「この五個艦隊で。銀河辺境全てを統括しなければならない。やはり地球に回せる艦隊は第八艦隊しかないか」
「本星も今宇宙怪獣との戦いに追われておりますし」
「ゼントラーディやメルトランディの存在もあります。ここは我等だけで凌ぐ他はないかと」
「それも今の戦力でか。とりあえずポセイダル軍が抜けた穴を何とかしていこう」
「了解です」
「ロゼの復帰までまだ時間がある。動くのはそれからだ」
マーグは暫くは戦力の回復に専念することにした。ヘルモーズは動くことなくその巨体を銀河の中に漂わせるのであった。
ロンド=ベルはオルファンに接近していた。それにあたってマクロスのブリーフィングルームにパイロット達が集められていた。
「ではヒメちゃん」
獅子王博士が最初に口を開く。
「皆にオルファンのことを話してやってくれ」
「はい」
ヒメはそれに頷く。それから口を開いた。
「オルファンは敵っていうものではないんです」
「じゃあ何だってんだ?」
「それはヒメちゃんと勇と感じ方でしょ?」
サンシローとユリカがそれを聞いて言う。
「ヒメの言う通りです。
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