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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第九十六話 ダバとギャブレー
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たら。とても出来なかったわ」
「僕は何もしていませんよ」
サコンは涼しく笑ってそれに返した。
「皆がいたからできた。それだけです」
「あら、謙遜はよくないわよ」
しかしリツコはそんな彼に対して言った。
「サコン君の頭脳と大文字博士の統率力がなかったら。とてもあんな短期間で皆を救うことは出来なかったわ」
「有り難うございます」
「何かそっちも大変だったみたいね」
「殆ど寝る時間もなかったしね」
見ればリツコもサコンも結構疲れた顔をしていた。
「それでも皆を助けることが出来たから。それでいいわ」
「そう。リツコも変わったわね」
ミサトも親友のその言葉を聞いて笑みになった。
「優しくなったわね」
「そうかしら」
「昔に比べて。今の貴女はいい女になったわ」
「何か昔はそうじゃなかったみたいね」
「昔よりも、よ。これならいいでしょ?」
「ええ、それでいいわ」
「最近皆いい男、いい女になってるし。私達だってうかうかしていられないわよ」
「ミサトさんは今でも充分美人だと思いますけど」
「有り難う、ウッソ君」
「けれど今は赤木博士達の復帰が嬉しいですね」
「そうね。また大規模な戦いになるからね」
ミサトは笑みを消し真剣な顔になっていた。
「来るわよ、彼等」
「バルマーね」
「ええ。また大軍で」
「懲りないわね、彼等も」
「彼等にも彼等の事情があるのよ。引くに引けない理由が」
「けれどそれは私達も同じよ」
「ええ」
ミサトはリツコの言葉に頷いた。
「それはわかってるつもりよ」
「お互いにね。引くに引けない事情があるのよ」
「地球には地球の、バルマーにはバルマーの」
「複雑なものですね、本当に」
「人間は皆そうなのよ」
ウッソにも言った。大人として。
「誰だって。それぞれね」
「そうなんですか」
「ウッソ君だってそうじゃない」
「僕もですか?」
「そうよ。今までの戦いでも色々あったわよね」
「はい」
「そういうことよ。皆、複雑な世界の中で苦しんでいるの」
「はあ」
「今のダバ君もね。同じなのよ」
「ダバさんも」
「彼、何かあったのね」
「ええ、ちょっとね」
リツコに応える。
「少し人間関係のことで厄介なことに」
「そうなの」
「彼なら大丈夫だと思うけど」
「ダバ君は強いから、ということ?」
「繊細だけれどね。今の私達に何も出来ないのが歯がゆいけれど」
「あら、出来るわよ」
「何が!?」
「すぐにわかると思うわ。その時が来ればね」
「そう」
「とりあえず今の僕達は戦いのことを考えるだけですね。次の戦いのことを」
「そうね。ウッソ君いいこと言うわね」
「えっ、そうですか!?」
「大切なこと思い出したわ。今は戦いのことを考えなくちゃ」
「シュバルツさんに
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