第二十八話 使い捨ての駒その十二
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。
「上城君、いるよね」
「うん、いるよ」
すぐにだ。前からその上城の返事が来た。
「ここにいるよ。安心して」
「そう。よかったわ」
「けれどね」
「この暗闇ってやっぱり」
「あの人の力だよ」
それだとだ。上城は自分の後ろにいる樹里に答えた。
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